
詳説 / Details
バルカンヘビガタトカゲ
Pseudopus apodus
- 大きさ / Size
- 全長 0.3〜1.4 m
- 食性 / Diet
- 肉食
- 活動 / Activity
- 昼行性
- 暮らし方 / Sociality
- 単独
- 寿命 / Lifespan
- —
ヨーロッパ南東部から中央アジアに分布する、四肢を失った大型のトカゲ。一見ヘビやミミズのようだが瞼と耳孔をもち、アシナシトカゲ科では最大の種で全長は1mを超える。

詳説 / Details
Pseudopus apodus
ヨーロッパ南東部から中央アジアに分布する、四肢を失った大型のトカゲ。一見ヘビやミミズのようだが瞼と耳孔をもち、アシナシトカゲ科では最大の種で全長は1mを超える。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
バルカン半島からコーカサス、中央アジアにかけての旧北区に分布する。日当たりと日陰が入りまじる開けた草原やまばらな疎林、岩場や石垣の多い斜面を好む。
全長は最大135cmに達し、科内最大。胴は淡い褐色で腹側は明るく、体節が連なってまるで巨大なミミズのように見える。体側には深い縦溝が走り、ここの鱗がひだ状に伸びて獲物を呑むと膨らむ。総排泄孔の近くにごく小さな後肢の痕跡が残る。
昼間に活動する単独性のトカゲで、雨で湿った天気にとくに活発になる。鈍そうな見かけによらず尾で体を支えて立ち上がることもあり、敵に襲われると尾を自切し、咬みついたり臭い分泌物を出して身を守る。
動物食で、なかでもカタツムリやナメクジを好み、殻を砕くのに適した頑丈な歯と顎をもつ。ほかに昆虫などの節足動物、ミミズ、カエル、鳥の卵や雛、小型哺乳類も捕食する。
卵生で、交尾の約10週間後に湿った地面や樹皮・石の下へ6〜10個ほどの卵を産む。雌は卵のそばに留まって守り、45〜55日で全長15cmほどの幼体が孵化する。寿命は長く、飼育下では50年生きた記録もある。
IUCNでは軽度懸念(LC)。丈夫で飼いやすいためペットとして流通するが、繁殖個体は少なく多くが野生由来である。イスラエルのナトゥフ文化期の遺跡からは本種の骨が出土し、当時は食用にされていたと考えられている。