
詳説 / Details
ヘルマンリクガメ
Testudo hermanni
- 大きさ / Size
- 全長 13〜28 cm · 0.8〜4 kg
- 食性 / Diet
- 草食
- 活動 / Activity
- 昼行性
- 暮らし方 / Sociality
- 単独
- 寿命 / Lifespan
- —
地中海沿岸に暮らす小型のリクガメで、黒と黄色のモザイク模様の甲羅と、尾の先にある角質の爪が目印。ニシ・ヒガシの二亜種が知られ、ヨーロッパを代表する陸生のカメのひとつ。

詳説 / Details
Testudo hermanni
地中海沿岸に暮らす小型のリクガメで、黒と黄色のモザイク模様の甲羅と、尾の先にある角質の爪が目印。ニシ・ヒガシの二亜種が知られ、ヨーロッパを代表する陸生のカメのひとつ。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
南ヨーロッパからバルカン半島にかけて分布し、標高の低い乾いた常緑広葉樹林や、灌木の点在する草地・丘陵を好む。日当たりと隠れ場所の両方がある地中海性の景観に適応している。
甲長は約13〜28cm、体重は800〜4000gで、東の亜種ほど大きい。背甲は黄色地に黒い斑が入り、幼体ほど鮮やかで加齢とともにくすむ。オスは尾が長く太く、尾端の角質の爪が際立つ。
単独で暮らし、朝のうちに日光浴をして体を温めてから採食し、日中の暑い時間帯は植物の陰に退く。冬は地中や落葉の下にもぐり、数か月にわたって冬眠する。日射や地磁気、地形を手がかりに方向を把握する。
草食性で、野草や葉、多肉質の植物を主に食べ、ときに果実もかじる。においを頼りに餌を選び、地中海の草地をゆっくり歩きながら採食する。
冬眠明けの春に交尾し、フラスコ形の巣穴に1回2〜12個の卵を産む。卵はおよそ90日で孵化し、巣内の温度で性別が決まる(低温でオス、高温でメス)。子は孵化後も数年は巣の近くにとどまる。寿命は30年以上に及ぶ。
近危急種(NT)に位置づけられ、特に西の亜種は絶滅が危惧されるほど数を減らしている。農地化による生息地の喪失、轢死、ペット用の乱獲が主な脅威で、ワシントン条約附属書IIで取引が規制されている。