
詳説 / Details
オオサイチョウ
Buceros bicornis
- 大きさ / Size
- 開張 1.5〜1.8 m · 2.1〜4 kg
- 食性 / Diet
- 雑食
- 活動 / Activity
- 昼行性
- 暮らし方 / Sociality
- つがい
- 寿命 / Lifespan
- 数年〜数十年
アジアの熱帯林にすむ大型のサイチョウで、黄色と黒に彩られた巨大なくちばしと、その上にのる兜状のカスクがひときわ目を引く。果実、とりわけイチジクを好んで食べ、森の種子散布の担い手として知られる。

詳説 / Details
Buceros bicornis
アジアの熱帯林にすむ大型のサイチョウで、黄色と黒に彩られた巨大なくちばしと、その上にのる兜状のカスクがひときわ目を引く。果実、とりわけイチジクを好んで食べ、森の種子散布の担い手として知られる。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
インド亜大陸から中国南部、東南アジア、スマトラ島にかけてのインドマラヤ区に分布する。丘陵地の伐採を受けていない原生的な常緑樹林を好み、大きな高木の残る成熟した森に強く依存する。
翼を広げると150〜180cmに達する大型種で、体重は2.1〜4.0kgとサイチョウ類で最も重い部類に入る。体は黒く首まわりは淡い黄色で、黄色と黒の大きなカスクが特徴。雌雄でくちばしや羽に塗りつけた油脂で黄色みを帯び、虹彩はオスが赤、メスが青と異なる。
昼行性で、つがいを基本としつつ果実の実る木には小群が集まり、ときに大きな群れになる。重い羽ばたきは遠くまで響き、繁殖期にはオスとメスがよく通る声で鳴き交わす。決まった高木をねぐらとし、日暮れに規則正しく帰ってくる。
雑食性で、餌の中心は果実、なかでもイチジクが重要で水分もここから得る。小型の哺乳類や鳥、トカゲ、昆虫なども捕らえ、枝を伝い樹皮をはがして獲物を探す。
繁殖期は1〜4月。メスは大木の樹洞に入り、オスが入口を糞などで塗り固めて狭い隙間だけを残す。卵は1〜2個で抱卵は約38〜40日。閉じこもった母鳥と雛にはオスが隙間越しに餌を運び続け、雛が育つと巣を破って外へ出る。
IUCNの保全区分では危機が高まっており、森林伐採による生息地の消失と、肉やカスク・尾羽を狙った狩猟が脅威となっている。インドのケララ州やアルナーチャル・プラデーシュ州の州鳥で、各地で「森の王」と呼ばれ親しまれてきた。