
詳説 / Details
ヤツガシラ
Upupa epops
- 大きさ / Size
- 25〜32 cm · 46〜89 g
- 食性 / Diet
- 肉食
- 活動 / Activity
- 昼行性
- 暮らし方 / Sociality
- つがい
- 寿命 / Lifespan
- 数年〜数十年
扇状に広げる橙色の冠羽と、白黒の縞模様の翼で知られる鳥。長く下に湾曲したくちばしで地面を探りながら歩き、蝶のように波打つ独特の飛び方をする。旧北区からアフリカ・南アジアまで広く分布する。

詳説 / Details
Upupa epops
扇状に広げる橙色の冠羽と、白黒の縞模様の翼で知られる鳥。長く下に湾曲したくちばしで地面を探りながら歩き、蝶のように波打つ独特の飛び方をする。旧北区からアフリカ・南アジアまで広く分布する。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
平地の開けた草地や農耕地、まばらに植生のある乾いた地面を好み、樹洞や石垣の隙間など営巣できる空洞のある環境に暮らす。北方で繁殖した個体は冬季に南方へ渡り、日本には旅鳥または冬鳥として渡来する。
全長25〜32cm、体重46〜89gの中型の鳥。頭部・上背・胸は橙褐色で、翼と尾には黒と白の鮮やかな横縞模様が走る。最大の特徴は頭頂の冠羽で、広げると橙黄褐色に黒い先端をもつ扇状に開く。くちばしは黒く細長く、下方へ湾曲する。
日中に単独またはつがいで地上を歩き回って活動する。翼を地面に低く広げる日光浴や、砂浴び・土浴びを好む。なわばり意識が強く、競合する雄どうしは激しく争うことがある。
肉食性で、地表や地中の昆虫を主に捕食する。バッタ・コオロギ・甲虫・アリなどを長いくちばしで探り出すほか、カエルやトカゲを捕らえ、木の樹皮やコケを剥がして餌を探すこともある。
繁殖期はつがいで過ごす。樹洞や石垣の隙間に営巣し、巣箱も利用する。抱卵は雌が単独で行い、16〜19日ほどで孵化、雛は3〜4週間ほどで巣立つ。
国際的には軽度懸念とされるが、生息地の喪失により各地で減少が指摘される。営巣中の雌や雛は尾腺から悪臭を放ち、雛は侵入者に糞を浴びせて身を守る。2008年にイスラエルの国鳥に選ばれ、古代エジプトやクルアーンにも登場する文化的にも親しまれた鳥である。