
詳説 / Details
ヨウスコウアリゲーター
Alligator sinensis
- 大きさ / Size
- 全長 1.5〜2.1 m · 36〜45 kg
- 食性 / Diet
- 肉食
- 活動 / Activity
- 夜行性
- 暮らし方 / Sociality
- 単独
- 寿命 / Lifespan
- —
長江下流域だけに生き残る世界最小級のワニで、全身を硬い装甲鱗で覆い、寒い冬は横穴に潜って半年近く冬眠する。野生個体はごくわずかしか残らず、最も絶滅に瀕したワニの一つとされる。

詳説 / Details
Alligator sinensis
長江下流域だけに生き残る世界最小級のワニで、全身を硬い装甲鱗で覆い、寒い冬は横穴に潜って半年近く冬眠する。野生個体はごくわずかしか残らず、最も絶滅に瀕したワニの一つとされる。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
中国・安徽省を中心とした長江下流域の固有種で、流れの緩やかな川や湖沼、池、湿地に暮らす。亜熱帯から温帯にかけての淡水環境に適応し、現在の野生分布はごく狭い範囲に限られる。
全長およそ150〜210cm、体重36〜45kgの小型のワニで、体色はほぼ黒か暗灰色。吻は短く幅広く、腹側まで含めて全身が硬い骨質の鱗で覆われ、上まぶたにも骨板を持つ。幅広い尾と70本余りの歯が特徴。
単独で暮らし、夏は夜に活動して日中の暑さと人を避ける。冬には全長10〜25mにも及ぶ枝分かれした横穴に潜り、半年近く冬眠する。繁殖期には水面に集まり、低い音で吼える合唱を行う。
肉食で、巻貝や二枚貝などの貝類を主に食べ、魚や甲殻類、昆虫、ときに鳥や小型哺乳類も捕らえる。硬い殻を砕くため、口の奥の歯が球状に発達している。
初夏に繁殖し、雌は枯草を積み上げた塚状の巣に10〜40個(多くは20〜30個)の卵を産む。卵はワニ類で最も小さく、約70日で孵化する。孵った幼体は全長20〜22cmほどで、雌が巣と子を守る。
IUCNで近絶滅種(CR)に指定され、生息地の消失や農薬、狩猟により野生個体はごくわずかな遺存個体群にまで減った。一方で飼育下では数多く繁殖している。地域の自然と結びついた姿から、中国の龍伝説の起源の一つとも言われる。