
詳説 / Details
ツチブタ
Orycteropus afer
- 大きさ / Size
- 1〜1.3 m · 40〜82 kg
- 食性 / Diet
- 雑食
- 活動 / Activity
- 夜行性
- 暮らし方 / Sociality
- 単独
- 寿命 / Lifespan
- 10-20年
ツチブタは管歯目で唯一現生する哺乳類で、長い吻と巨大な耳、スプーン状の爪を備えた「生きた化石」とも呼ばれる種。アリやシロアリを主食とし、強力な前肢で素早く穴を掘る、アフリカ独特の動物である。

詳説 / Details
Orycteropus afer
ツチブタは管歯目で唯一現生する哺乳類で、長い吻と巨大な耳、スプーン状の爪を備えた「生きた化石」とも呼ばれる種。アリやシロアリを主食とし、強力な前肢で素早く穴を掘る、アフリカ独特の動物である。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
サハラ砂漠以南のアフリカに広く分布し、サバンナや草原、開けた森林・低木林に生息する。アリやシロアリが豊富な場所を好み、湿地林や岩場は避ける傾向がある。
体長はおよそ100〜130cm、体重は40〜82kg。背は弓なりに盛り上がり、体色は淡黄灰色だが土に染まって赤褐色を帯びることが多い。長い耳と細長い吻、粘着質の長い舌、土を掻くスプーン状の爪が目立ち、門歯と犬歯はなくセメント質に覆われた臼歯だけを持つ。
夜行性で単独生活を送り、日中は自ら掘った暗い巣穴で休む。一晩に2〜5km、時に30km近くを採食して歩き回り、わずか数分で人ひとり分の長さのトンネルを掘れるほど穴掘りに長ける。
主にアリとシロアリを食べ、乾季はアリ、雨季はシロアリへと対象を変える。鋭い嗅覚と聴覚で巣を探し当て、強力な爪で掘り崩して粘着質の長い舌で大量の虫を舐め取り、一晩に数万匹を平らげることもある。
妊娠期間は約7か月で、通常1頭、まれに2頭の子を産む。生まれた子はしばらく母親の巣穴で育ち、生後半年ほどで自ら穴を掘れるようになり、2歳前後で性成熟する。
IUCNでは軽度懸念(LC)とされ、分布が非常に広いため種全体への脅威は低い。一方で乾燥が進むとシロアリが減って大きな打撃を受けやすく、地域的な気候変動の影響が懸念されている。