
詳説 / Details
ヒクイドリ
Casuarius casuarius
- 大きさ / Size
- 体高 1.3〜1.7 m · 30〜70 kg
- 食性 / Diet
- 草食
- 活動 / Activity
- 昼行性
- 暮らし方 / Sociality
- 単独
- 寿命 / Lifespan
- 数年〜数十年
オーストラリア北東部とニューギニアの熱帯雨林にすむ、地球で最も重い鳥の一つ。頭頂の兜状突起(カスク)と、青い裸出した首から垂れる二本の赤い肉垂が際立つ、飛べない巨鳥。

詳説 / Details
Casuarius casuarius
オーストラリア北東部とニューギニアの熱帯雨林にすむ、地球で最も重い鳥の一つ。頭頂の兜状突起(カスク)と、青い裸出した首から垂れる二本の赤い肉垂が際立つ、飛べない巨鳥。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
インドネシア(ニューギニア南部・アルー諸島)、パプアニューギニア、オーストラリア北東部の低地熱帯雨林に生息する。オーストラリアでは標高1,100m以下、ニューギニアでは500m以下を好み、サバンナ林やマングローブにも入る。
全高は約130〜170cm、体重30〜70kgで、メスのほうが大きく色も鮮やか。剛毛状の黒い羽毛をまとい、頭頂には扁平な兜状の角質突起、青い裸出した頭頸部、喉から垂れる二本の赤い肉垂をもつ。内側の指には12cmに達する鋭い鉤爪がある。
日中に森の地表を歩き回る、基本的に単独性の鳥。用心深く臆病だが気性が荒い面もあり、時速50km/hで走り、よく泳ぐ。脅かされると鉤爪の脚で蹴ることがある。
果実を主食とし、林床に落ちた実を拾い集める。ミフクラギ属など他の動物には有毒な果実も安全に消化でき、種子を遠くまで運ぶ重要な散布者として熱帯雨林の更新を支えている。
繁殖期はおおむね6〜10月。オスが草本を積み上げた地上の巣をつくり、メスが産んだ3〜4個の卵を単独で抱卵する。約2か月後にふ化し、縞模様の雛をオスが一羽で育てる。
果実食を通じた種子散布で森を再生させる「森の庭師」。世界的には絶滅のおそれは低いとされるが、森林伐採・道路建設・車両との衝突・狩猟が地域個体群を圧迫している。人への攻撃例の多くは餌付けされた個体に関係する。