
詳説 / Details
カカポ
Strigops habroptilus
- 大きさ / Size
- 58〜64 cm · 1〜4 kg
- 食性 / Diet
- 草食
- 活動 / Activity
- 夜行性
- 暮らし方 / Sociality
- 単独
- 寿命 / Lifespan
- 数年〜数十年
ニュージーランド固有の、世界で唯一飛べないオウム。ずんぐりした体に苔のような緑色の羽をまとい、フクロウに似た顔盤を持つ。世界で唯一レック繁殖を行うオウムでもあり、絶滅寸前まで追い詰められた稀少種である。

詳説 / Details
Strigops habroptilus
ニュージーランド固有の、世界で唯一飛べないオウム。ずんぐりした体に苔のような緑色の羽をまとい、フクロウに似た顔盤を持つ。世界で唯一レック繁殖を行うオウムでもあり、絶滅寸前まで追い詰められた稀少種である。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
かつてはニュージーランドの主要3島の森林や低木林、草原に広く分布したが、外来の捕食者によって激減した。現在は捕食者を排除した数か所の島の保護区と、本土の囲い込み保護区に限られて生き残っている。
全長58〜64cmの大型で太ったオウムで、体重は約1〜4kgと現生オウムでは最も重い。黒や暗褐色の縞・斑が入った苔のような黄緑色の羽に覆われ、フクロウのような顔盤と短い翼、青みがかった大きな足を持つ。
夜行性で、昼間は木の下の茂みに身を隠し、夜になわばりを歩き回る。飛べないが木登りは巧みで、翼を広げて滑空するように降りる。基本的に単独で暮らし、よく発達した嗅覚と独特の体臭を持つことで知られる。
完全な草食で、果実・種子・葉・茎・根茎など多様な植物を食べる。とりわけリムの木の果実を好み、豊作の年にはそればかりを食べ続ける。可食部をクチバシではぎ取り、残した繊維を丸めて捨てる独特の食痕を残す。
餌が豊富な年にだけ繁殖し、リムなどが大量結実する数年に一度がその引き金となる。メスは1〜4個の卵を産み、約30日で孵化させ、子育てはメスのみが担う。ヒナは生後10〜12週ごろに巣立ち、寿命は約60年と非常に長い。
近絶滅種に指定され、ネコ・ネズミ・オコジョなど外来の哺乳類が最大の脅威となってきた。1990年代に始まった保護計画では一羽ごとに名前を付けて管理し、給餌や巣の監視、繁殖支援を通じて、ごく少数まで減った個体数を回復させつつある。