
詳説 / Details
ユキヒョウ
Panthera uncia
- 大きさ / Size
- 0.9〜1.3 m · 22〜55 kg
- 食性 / Diet
- 肉食
- 活動 / Activity
- 薄明薄暮性
- 暮らし方 / Sociality
- 単独
- 寿命 / Lifespan
- 10〜15 年
中央アジアの高山に暮らす大型ネコ科動物。淡い灰白色の毛と黒いロゼット模様、そして体長に匹敵するほど太く長い尾が特徴で、急峻な岩場や雪原を音もなく移動するための適応を備える。

詳説 / Details
Panthera uncia
中央アジアの高山に暮らす大型ネコ科動物。淡い灰白色の毛と黒いロゼット模様、そして体長に匹敵するほど太く長い尾が特徴で、急峻な岩場や雪原を音もなく移動するための適応を備える。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
ヒマラヤ、天山、アルタイ、ヒンドゥークシュ、パミールなど中央・南アジアの山岳に分布し、アフガニスタン東部からロシア南部、モンゴル、中国西部に及ぶ。アルプス帯の草原や岩場、低木の針葉樹林を好み、夏は標高の高い場所、冬は低い場所へと垂直移動する。
頭胴長は約90〜130センチ、体重は22〜55キロのがっしりした体つき。背や脇腹、尾には大きなロゼット模様、頭頸部には黒い斑点が並ぶ。寒さを防ぐ厚い毛、熱を逃がさない小さく丸い耳、雪上でも体重を分散させる幅広の足、そして体を包んで防寒と平衡に役立つ長く太い尾を持つ。
単独で暮らし、夜明けや夕暮れの薄明時に最も活発になる。見晴らしと日陰を兼ねる崖や尾根を拠点とし、急斜面を静かに移動して獲物に近づく。咆哮はせず、鳴き声やうなり、息を吐きながらの音を発する。
肉食で、バーラル(ヒマラヤアオヒツジ)、アルガリ、シベリアアイベックスなど大型有蹄類を主な獲物とする。急な山腹を追って仕留め、地域によっては家畜も襲う。一頭の大型獲物で二週間ほど食いつなぐこともある。
交尾期は冬から春で、妊娠期間は約90〜100日。多くは2〜3頭の子を産み、生まれた子は約7日で目を開き、十週ほどで離乳する。子は数か月を巣で過ごした後、母とともに行動して狩りを学ぶ。
毛皮や薬用を狙う密猟、獲物の減少、家畜被害をめぐる報復的な駆除が脅威となり、生息数は減少傾向にある脆弱な種。人を襲うことはまれだが、家畜を捕食することで牧畜民との軋轢が生じやすい。