
詳説 / Details
ハイイロオオカミ
Canis lupus
- 大きさ / Size
- 1〜1.6 m · 23〜80 kg
- 食性 / Diet
- 肉食
- 活動 / Activity
- 昼夜活動
- 暮らし方 / Sociality
- 社会性
- 寿命 / Lifespan
- 6〜8 年(野生)
北半球に広く分布する現生最大のイヌ科動物。繁殖ペアとその子からなる家族的な群れで暮らし、協力して大型の有蹄類を狩る。遠吠えで仲間と連絡を取り合う社会性の高いハンターである。

詳説 / Details
Canis lupus
北半球に広く分布する現生最大のイヌ科動物。繁殖ペアとその子からなる家族的な群れで暮らし、協力して大型の有蹄類を狩る。遠吠えで仲間と連絡を取り合う社会性の高いハンターである。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
ユーラシアと北アメリカの森林・草原・山地から極地のツンドラまで、標高3,000メートルに及ぶ多様な環境に適応する。かつての分布域は人間による駆除で大きく縮小し、西ヨーロッパや日本では姿を消した。
体長は約100〜160センチ、体重は23〜80キロに達し、現生イヌ科で最大。短い下毛と長く粗い上毛からなる密な冬毛をもつ。毛色は白・灰・褐色・黒まで地域や個体で幅広く、高緯度の個体ほど大型になる傾向がある。
雌雄のペアとその子を中心とした平均4〜8頭の群れを形成し、それぞれが広大な縄張りをもつ。遠吠えは仲間の招集や縄張りの主張、長距離の連絡に使われ、姿勢やにおいでも意思を伝え合う。縄張り争いは死因の大きな割合を占める。
肉食で、シカ・ヘラジカ・イノシシ・カリブーなどの有蹄類を主な獲物とする。群れで協力して追い込むほか、単独やペアでの狩りが成功率の高いこともある。小型哺乳類や鳥、魚、果実なども補助的に食べる。
繁殖ペアは一夫一妻で、メスは年に一度、おおむね4〜8頭の子を産む。妊娠期間はおよそ2か月で、春に出産することが多い。生まれた子は300〜500グラムほどで、群れ全体が子育てを助ける。
IUCNでは軽度懸念に分類され、法的保護や再導入により1970年代以降に回復した地域も多い。家畜被害をめぐり人間との対立は根強いが、イエローストーンの事例のように生態系に栄養カスケードをもたらす存在として再評価されている。