
詳説 / Details
シャムワニ
Crocodylus siamensis
- 大きさ / Size
- 全長 1.2〜4 m · 6〜350 kg
- 食性 / Diet
- 肉食
- 活動 / Activity
- 夜行性
- 暮らし方 / Sociality
- 単独
- 寿命 / Lifespan
- —
東南アジアの淡水域にすむ中型のクロコダイル。比較的幅広く滑らかな吻と、左右それぞれの目の後ろにある骨質の隆起が特徴で、野生ではほぼ絶滅したが養殖場には数十万頭が飼育されるという際立った種である。

詳説 / Details
Crocodylus siamensis
東南アジアの淡水域にすむ中型のクロコダイル。比較的幅広く滑らかな吻と、左右それぞれの目の後ろにある骨質の隆起が特徴で、野生ではほぼ絶滅したが養殖場には数十万頭が飼育されるという際立った種である。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
インドネシア(ボルネオ島など)からタイ、カンボジア、ラオス、ベトナムにかけて分布し、流れの緩やかな河川や湖、三日月湖、沼地、湿地など淡水の環境にすむ。かつての生息域の大半から姿を消し、現在の野生個体群は著しく分断されている。
全長は120〜400cm、体重は6〜350kgで、大型の雄ほど大きくなる。吻は比較的幅広く滑らかで、左右それぞれの目の後ろに骨質の隆起をもつ。体色はオリーブ色から暗い緑色で、幼体には暗色の横帯が入る。
夜間に活発になり、ふだんは単独で行動する。性質は比較的おとなしく、純血の個体が人を襲うことはまれで、記録に残る攻撃もごくわずかである。
肉食で、おもに魚類やヘビを捕食し、両生類や小型哺乳類、無脊椎動物も食べる。水辺で待ち伏せて獲物を捕らえる。
雌は草や枯れ枝に泥を混ぜて塚状の巣を作る。雨季にあたる4〜5月に15〜50個の卵を産み、孵化までは約80日かかる。雌は巣を守り、孵化した子をくわえて水辺へ運ぶなど世話をする。
野生では本来の生息域の99%から姿を消した、最も絶滅が危惧されるワニ類の一つ。湿地の農地転換やダム建設、養殖用の違法捕獲、イリエワニとの交雑による遺伝子汚染が脅威となっている。一方でカンボジアでは保護下での野生繁殖が確認され、回復の兆しも見えている。