
詳説 / Details
インドニシキヘビ
Python molurus
- 大きさ / Size
- 全長 0.5〜4.6 m
- 食性 / Diet
- 肉食
- 活動 / Activity
- 昼夜活動
- 暮らし方 / Sociality
- 単独
- 寿命 / Lifespan
- —
南アジアに広く分布する大型のニシキヘビで、白〜黄褐色の地に暗褐色の大きな斑紋が連なる。無毒で動作はゆったりしているが、強力な締め付けで大型の哺乳類まで仕留める。

詳説 / Details
Python molurus
南アジアに広く分布する大型のニシキヘビで、白〜黄褐色の地に暗褐色の大きな斑紋が連なる。無毒で動作はゆったりしているが、強力な締め付けで大型の哺乳類まで仕留める。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
インド亜大陸から東南アジアにかけての熱帯・亜熱帯に分布し、ネパール南部、スリランカ、バングラデシュ、ミャンマー北部などに及ぶ。草原、湿地、岩山の麓、疎林、渓谷など多様な環境にすむが、いずれも安定した水場を必要とする。
全長は通常3mほどだが、最長記録はパキスタンの約4.6m・体重52kgに達する大型種。体色は白〜黄色の地に黄褐色から暗褐色の大きな斑紋が並び、頭部側面の淡い筋がしばしば赤みを帯びる。西ガーツ山脈の個体は色が濃く、高原のものは淡い。孵化直後の幼蛇は45〜60cmほど。
単独で暮らし、動作は緩慢でおとなしく、めったに攻撃してこない。肋骨を使って体をまっすぐ進める独特の移動を行い、泳ぎも巧みで長く水に潜っていられる。幼蛇は樹上で過ごすことが多いが、成長すると地上性に移る。
完全な肉食性で、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類を捕らえ、とりわけ哺乳類を好む。シカやイノシシ、サルのような大型の獲物も襲い、一、二巻きで締め付けて窒息させ、頭から丸呑みにする。大物を食べた後は数週間絶食し、最長で2年に及んだ記録もある。
卵生で、雌は最大100個ほどの卵を産み、とぐろを巻いてこれを守る。抱卵中は筋肉を小刻みに収縮させて体温を周囲より高め、卵を温める。孵化した幼蛇は45〜60cmで、成長は速い。
IUCNでは近危急種とされ、生息地の喪失や乱獲により2010〜2020年に個体数が約3割減少したとみられる。皮や食用、ペット目的の捕獲が脅威で、ワシントン条約で国際取引が規制される。キプリングの『ジャングル・ブック』に登場する蛇カーは本種である。