
詳説 / Details
カバ
Hippopotamus amphibius
- 大きさ / Size
- 3〜5 m · 1.3〜3.2 t
- 食性 / Diet
- 草食
- 活動 / Activity
- 夜行性
- 暮らし方 / Sociality
- 群れ
- 寿命 / Lifespan
- 40〜50 年
昼は群れで水中に身を沈めて暑さをしのぎ、夜になると陸へ上がって草をはむ大型の半水生草食動物。樽のような体と巨大な口を持ち、見た目に反してきわめて気性が荒く、アフリカで最も危険な動物のひとつに数えられる。

詳説 / Details
Hippopotamus amphibius
昼は群れで水中に身を沈めて暑さをしのぎ、夜になると陸へ上がって草をはむ大型の半水生草食動物。樽のような体と巨大な口を持ち、見た目に反してきわめて気性が荒く、アフリカで最も危険な動物のひとつに数えられる。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
サハラ砂漠以南のアフリカに分布し、ガンビアから東はエチオピア、南は南アフリカまで広がる。流れの緩やかな川・湖・沼など淡水域とその周辺の草原を好み、なだらかな岸辺をねぐらとする。
体長は約3~5メートル、体重は1.3~3.2トンに達し、ゾウ・サイに次ぐ陸上動物の重量を誇る。樽形の胴に短い四肢が付き、体色は紫がかった灰色で下面は淡いピンク。下顎の犬歯は50センチにもなり生涯伸び続け、皮膚からは紫外線を防ぐ赤みを帯びた粘液(ヒポスドール酸)を分泌する。
昼間は体温と乾燥を防ぐため水中で休み、夜になると陸へ上がって採食する。メスと幼獣からなる群れを作り、乾季には百頭規模に膨れることもある。優位なオスは水域に縄張りを構え、口を大きく開けたり犬歯で激しく争うなど攻撃的な行動を見せる。
完全な草食で、夜ごと水辺から最大数キロを歩いて草地に通い、平たく硬い唇で草を引きちぎってはむ。一晩に四~六時間かけて30~40キロもの草を食べるが、体重あたりの摂取量はほかの草食獣より少ない。
妊娠期間は約210~240日で、多くは水中で一度に一頭の子を産む。生まれた子は約50キロあり、母親は陸上でも水中でも授乳し、深みでは子を背に乗せて運ぶほど手厚く守る。離乳はおよそ一歳で、出産間隔は数年に一度と長い。
IUCNではVulnerable(危急種)に指定され、肉と、象牙の代替品とされる犬歯を狙った密猟、淡水域の喪失が脅威となっている。気性の荒さから人やボートを襲うこともあり、古来エジプト神話などアフリカ文化に深く登場してきた。