
詳説 / Details
ミズダコ
Enteroctopus dofleini
- 大きさ / Size
- 全長 3〜5 m · 10〜50 kg
- 食性 / Diet
- 肉食
- 活動 / Activity
- 夜行性
- 暮らし方 / Sociality
- 単独
- 寿命 / Lifespan
- 種や環境により異なる
北太平洋の冷たい海にすむ、世界最大のタコ。8本の柔軟な腕を広げると3〜5メートルに達し、巧みに体色や肌の質感を変えて岩場に溶け込む。迷路を解くほど知能が高い無脊椎動物として知られる。

詳説 / Details
Enteroctopus dofleini
北太平洋の冷たい海にすむ、世界最大のタコ。8本の柔軟な腕を広げると3〜5メートルに達し、巧みに体色や肌の質感を変えて岩場に溶け込む。迷路を解くほど知能が高い無脊椎動物として知られる。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
日本の駿河湾・五島列島以北からアラスカ、カナダ、北米北西岸まで、北太平洋の冷たく酸素に富む沿岸海域に広く分布する。潮間帯から水深2000メートルまで見られ、季節に応じて浅い海と深い海を行き来する。
腕を広げた全長は3〜5メートル、体重は10〜50キログラムに達し、タコ類で最大。体のほとんどが強靱で柔軟な筋肉でできており、ごく狭い隙間も通り抜けられる。吸盤は非常に大きく、口にはカラストンビと呼ばれる硬いくちばしを備える。
岩陰や洞窟、人工物などに巣穴を構え、その大半の時間を隠れて過ごす。基本的に単独で暮らし、活動は夜間から明け方に高まる。擬態や墨を使って身を守り、瓶の蓋を開けたり迷路を解いたりする高い知能と記憶力をもつ。
肉食で、ケガニやタラバガニなどの大型甲殻類のほか、魚類、貝類、ウニ、イカ、ほかのタコまで幅広く捕らえる。獲物を吸盤でつかんで巣穴へ持ち帰り、硬いくちばしで安全に食べる。大型個体はサメを襲うこともある。
一生に一度だけ繁殖し、雌は岩肌に12万〜40万個もの卵を産みつける。雌は約6か月間、餌もとらず卵に水を送り続けて世話をし、孵化を見届けたあとに力尽きて死ぬ。寿命はおよそ3〜5年と短い。
IUCNでは軽度懸念に分類されるが、各地で漁業の対象となり、日本では刺身や寿司、たこ焼きなど多彩な料理に利用される。北海道は漁獲高が最も多く、乱獲による個体数の減少が懸念されている。