
詳説 / Details
エジプトコブラ
Naja haje
- 大きさ / Size
- 全長 1〜2.6 m
- 食性 / Diet
- 肉食
- 活動 / Activity
- 薄明薄暮性
- 暮らし方 / Sociality
- 単独
- 寿命 / Lifespan
- —
アフリカ最大級の毒ヘビのひとつで、刺激を受けると体の前半を高く持ち上げ、頸部の肋骨を広げて幅広いフードを誇示する。古代エジプトでは王権の象徴ウラエウスとして神聖視され、クレオパトラの死の伝説でも知られる。

詳説 / Details
Naja haje
アフリカ最大級の毒ヘビのひとつで、刺激を受けると体の前半を高く持ち上げ、頸部の肋骨を広げて幅広いフードを誇示する。古代エジプトでは王権の象徴ウラエウスとして神聖視され、クレオパトラの死の伝説でも知られる。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
サハラ以北の北アフリカを中心に、西アフリカのサバンナからコンゴ盆地、ケニアやタンザニアまで広く分布する。ステップ、サバンナ、半砂漠、農耕地など乾いた開けた環境を好み、水辺の近くや、ネズミや家禽を狙って人家周辺にも現れる。
全長は平均1.4mほどだが、最大では2.6m近くに達する。頭は大きく平たく、頸部の肋骨を広げて幅広いフードを作る。体は太く円筒形で、体色は変異に富み、褐色を基調に目の下に涙形の斑が出るものや、モロッコ産のようにほぼ黒一色の個体もいる。腹面は淡色から暗褐色まで様々。
地上性で単独生活を送り、薄明薄暮の時間帯に活発になる。巣穴やシロアリ塚、岩の隙間を定まったねぐらとして利用する。脅かされると体を高く立ててフードを広げ、シューッと音を立てて威嚇し、それでも追い詰められると死んだふりをすることがある。
肉食性で、地上を歩き回って獲物を探す。主にヒキガエルを好んで捕食し、小型の哺乳類や鳥、卵、トカゲ、他のヘビなども食べ、ときに人家に侵入して獲物をあさる。
卵生で、雌は産んだ卵をまとめて産卵する。強力な毒を持つ大型のコブラだが、繁殖の詳しい生態はよくわかっていない。
強力な神経毒と細胞毒を多量に持ち、咬まれると危険だが、IUCNは軽度懸念(LC)と評価している。古代エジプトでは女神ウアジェトの化身とされ、ファラオの冠を飾るウラエウスとして王権を象徴した。クレオパトラの自殺に使われたとも伝えられるが、ヘビの大きさや毒の効き方から、現代の研究者はこの逸話に懐疑的である。