
詳説 / Details
シーラカンス
Latimeria chalumnae
- 大きさ / Size
- 1〜2 m · 25〜90 kg
- 食性 / Diet
- 肉食
- 活動 / Activity
- 夜行性
- 暮らし方 / Sociality
- 単独
- 寿命 / Lifespan
- 数十年以上
古い系統を今に伝える大型の深海魚で、1938年に南アフリカ沖で再発見され「生きた化石」として世界を驚かせた。骨ばった肉質のひれを交互に動かし、深海をゆったりと漂うように泳ぐ。

詳説 / Details
Latimeria chalumnae
古い系統を今に伝える大型の深海魚で、1938年に南アフリカ沖で再発見され「生きた化石」として世界を驚かせた。骨ばった肉質のひれを交互に動かし、深海をゆったりと漂うように泳ぐ。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
インド洋西部、東アフリカ沿岸からコモロ諸島やマダガスカルにかけての海域に分布する。多くは水深70〜140メートルほどの急峻な岩礁斜面に潜み、日中は溶岩が作った海底洞窟に身を寄せる。
全長はおよそ1〜2メートル、体重は25〜90キログラムに達する大型魚。深い青色の体に白い斑紋が散り、暗がりでの保護色となる。胸びれや腹びれは鱗に覆われた筋肉質の基部を持つ肉鰭で、吻部には獲物の生体電気を感じ取る受容器官を備える。
夜行性で、日中は洞窟に潜んで休み、夜になって採餌に出る。基本的に単独で行動するが、同じ洞窟を複数の個体が共有することもある。ひれを巧みに操って漂うように移動する。
肉食で、深海の魚やイカ・コウイカ、ウナギ類、小型のサメなどを機会的に捕食する。岩の割れ目に頭を突っ込んで逆立ちのような姿勢をとり、隙間の獲物を吸い込む行動も観察されている。
卵胎生で、卵を体内で孵化させてから子を産む。2021年の研究では妊娠期間が5年近くにも及ぶと推定され、一度に5〜25尾ほどの稚魚を産む。子は生まれた時点で自立できる。
深海のトロール漁などによる混獲が脅威となり、現存個体数はごくわずかかと考えられている。鱗の研究から寿命は100年近くに達するとみられ、長い世代交代も保全を難しくしている。