
詳説 / Details
ニシツノメドリ
Fratercula arctica
- 大きさ / Size
- 26〜30 cm · 300〜600 g
- 食性 / Diet
- 肉食
- 活動 / Activity
- 季節変動
- 暮らし方 / Sociality
- コロニー
- 寿命 / Lifespan
- 数年〜数十年
赤・黄・青灰色に彩られた大きく派手なくちばしを誇る、北大西洋を代表する海鳥。繁殖期には崖や島の草地に集まり、それ以外の季節は外洋で単独に過ごす。アルキジン科(ウミスズメの仲間)に属する。

詳説 / Details
Fratercula arctica
赤・黄・青灰色に彩られた大きく派手なくちばしを誇る、北大西洋を代表する海鳥。繁殖期には崖や島の草地に集まり、それ以外の季節は外洋で単独に過ごす。アルキジン科(ウミスズメの仲間)に属する。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
アイスランド、ノルウェー、ブリテン諸島、フェロー諸島から北米北東部にかけての北大西洋に分布し、世界の個体群の約6割がアイスランドに集中する。繁殖期は天敵の少ない海に面した崖や島の草地で営巣し、それ以外の季節は北海から北極圏に及ぶ外洋で過ごす。
体長26〜30cm、体重300〜600gの中型の海鳥で、北方の個体群ほど大きい。背・翼・頭頂は黒く、頬は淡灰色、腹は白い。最大の特徴は赤・黄・青灰色に彩られた太いくちばしと鮮やかな橙色の脚で、これらの色は繁殖期に最も鮮やかになり、冬羽ではくすむ。
外洋では単独で波間に浮かんで過ごすが、繁殖地では崖の上に密集したコロニーをつくる。羽ばたきは速く、海面すれすれを時速80kmほどで直線的に飛ぶ。年に一度、すべての風切羽を同時に換羽するため一時的に飛べなくなる。
主食は魚類で、イカナゴ、ニシン、カラフトシシャモ、スプラットなどを捕る。半ば広げた翼で水中を泳いで魚を追い、最長1分ほど潜水する。くちばしの内側の鋭いギザギザと舌で複数の魚を並べてくわえ、一度に巣へ運べる。
一夫一妻で、同じ巣穴に毎年戻る習性がある。崖の上の草地に巣穴を掘るか既存の穴を再利用し、年に1個の白い卵を産む。雌雄が交代で約39〜45日抱卵し、雛は38〜44日ほどで巣立つ。雛は夜に巣を離れて海へ向かい、その後2〜3年は陸に戻らない。
IUCNレッドリストでは絶滅危惧(VU)に分類される。ネズミやネコなど移入種による捕食、混獲、海洋汚染、海水温の変動による餌資源の減少が主な脅威。アイスランドやフェロー諸島では今も狩猟対象となり、ジビエとして食される。