
詳説 / Details
アメリカバイソン
Bison bison
- 大きさ / Size
- 2.1〜3.5 m · 0.3〜1 t
- 食性 / Diet
- 草食
- 活動 / Activity
- 昼行性
- 暮らし方 / Sociality
- 群れ
- 寿命 / Lifespan
- 15〜20 年
北アメリカの草原を象徴する陸生最大級の哺乳類で、巨大な頭部と前肩のこぶ、もじゃもじゃの暗褐色の毛が一目でそれと分かる。かつて数千万頭が大平原を覆ったが、19世紀の乱獲で絶滅寸前まで追い込まれた歴史を持つ。

詳説 / Details
Bison bison
北アメリカの草原を象徴する陸生最大級の哺乳類で、巨大な頭部と前肩のこぶ、もじゃもじゃの暗褐色の毛が一目でそれと分かる。かつて数千万頭が大平原を覆ったが、19世紀の乱獲で絶滅寸前まで追い込まれた歴史を持つ。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
プレーリーや平原、河川沿いの谷を中心に、半乾燥地や疎林、山岳地帯まで利用する。歴史的にはアラスカからメキシコ北部に及ぶ草原地帯に広く分布したが、現在はアメリカとカナダの限られた保護地に野生個体群が残る。
体長は2.1〜3.5メートル、体重は300キロから1トンに達し、雄は雌よりはるかに大きい。冬は長く濃い暗褐色の毛をまとい、夏はより薄い茶色に生え替わる。雌雄とも最大60センチほどの湾曲した角を持ち、首から背にかけての筋肉質のこぶが最大の特徴。
雌と幼獣は母系の群れをつくり、雄は3歳ごろに離れて雄だけの群れや単独で暮らす。両者は繁殖期まで交わらない。地面のくぼみで泥浴びや砂浴びをする習性があり、見かけによらず俊敏で、時速60〜70キロで走ることができる。
草やスゲを主食とする草食動物で、2時間ほど草を食べては休んで反芻し、場所を変えてまた採食するという日周パターンを繰り返す。水は毎日飲み、冬には雪も利用する。
交尾は8〜9月に行われ、妊娠期間は約285日。翌春に赤褐色の子を1頭だけ産み、母親は少なくとも7〜8か月授乳する。雌は3歳ごろに性成熟する。野生での寿命はおよそ15年、飼育下では25年に達することもある。
かつて数千万頭が大平原を覆ったが、商業的な乱獲により19世紀末には500頭余りにまで激減した。その後の保全努力で数十万頭まで回復したものの、個体群のボトルネックによる遺伝的多様性の低下や家畜牛との交雑が今なお課題で、平原の先住民にとっては生活と精神文化の中心を成す存在である。