
詳説 / Details
タンチョウ
Grus japonensis
- 大きさ / Size
- 1.4〜1.6 m · 7〜10 kg
- 食性 / Diet
- 雑食
- 活動 / Activity
- 昼行性
- 暮らし方 / Sociality
- つがい
- 寿命 / Lifespan
- 20〜30 年
頭頂に血管の透ける赤い裸出皮膚をいただく、東アジア最大級のツル。雪のような白い体に首と風切羽の黒が映え、湿原で繰り広げるつがいの求愛ダンスと、数キロ先まで響く鳴き交わしで知られる。

詳説 / Details
Grus japonensis
頭頂に血管の透ける赤い裸出皮膚をいただく、東アジア最大級のツル。雪のような白い体に首と風切羽の黒が映え、湿原で繰り広げるつがいの求愛ダンスと、数キロ先まで響く鳴き交わしで知られる。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
湿原・河川・浅瀬・農地に暮らす。北海道東部に周年とどまる留鳥個体群と、アムール川流域などで繁殖し冬季に朝鮮半島や中国沿岸へ南下する大陸個体群に分かれる。
全長140〜160cm、体重7〜10kgの大型種で、翼を広げると2mを超える。全身は白く、首から喉は黒い。最大の特徴は頭頂の赤い皮膚で、繁殖期に鮮やかさを増す。脚は黒っぽい。
生涯添い遂げるとされるつがいで縄張りを構え、冬には家族群や群れをつくる。気管が長く曲がりくねるため数キロ先まで届く大声で鳴き交わし、頭を反らして声を合わせるデュエットや跳躍するダンスを見せる。
雑食で、ドジョウやコイ、カエル、エビ・カニ、昆虫やその幼虫を捕らえるほか、セリやアシの芽、種子なども食べる。頭を低くして泥に嘴を差し込み、サギのように素早く突いて獲物をとらえる。
繁殖期は春で、湿原の浅瀬に直径1m以上の皿状の巣を築く。産卵は1〜2個、抱卵期間は31〜36日で雌雄が交代して温める。雛は孵化後およそ100日で飛べるようになり、その後も数か月間親とともに過ごす。
明治期の乱獲でいったん絶滅したと思われたが、1924年に釧路湿原で再発見され、給餌など保護の努力で日本の個体数は回復してきた。一方で大陸個体群は減少が著しく、生息地の消失や、北海道では交通事故が大きな脅威となっている。東アジアでは長寿と吉兆の象徴として古くから親しまれる瑞鳥である。