
詳説 / Details
ホッキョクグマ
Ursus maritimus
- 大きさ / Size
- 2〜3 m · 150〜700 kg
- 食性 / Diet
- 肉食
- 活動 / Activity
- 昼夜活動
- 暮らし方 / Sociality
- 単独
- 寿命 / Lifespan
- 20〜30 年
北極圏の海氷に完全に適応した、現生最大級の陸上肉食獣。白く見える毛皮の下には黒い皮膚と厚い脂肪層があり、極寒のなかでアザラシを狩る頂点捕食者である。

詳説 / Details
Ursus maritimus
北極圏の海氷に完全に適応した、現生最大級の陸上肉食獣。白く見える毛皮の下には黒い皮膚と厚い脂肪層があり、極寒のなかでアザラシを狩る頂点捕食者である。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
グリーンランド、カナダ、アラスカ、ロシア、スバールバル諸島など北極圏一帯に分布し、少なくとも18の亜個体群が知られる。沿岸や島嶼、流氷といった海氷上の水域を主な狩り場とする。
体長は約200〜300cm、体重は150〜700kgに達し、オスはメスより著しく大きい。ヒグマより細身で首が長く、頭骨も狭い。毛は色素を欠き光の散乱で白く見えるが皮膚は黒く、5〜10cmの脂肪層が断熱と栄養貯蔵を担う。
基本的に単独で暮らし、群れをつくるのは母子や交尾期のつがい、餌場に集まるときに限られる。広大な海氷上を1日に数十kmも移動し、泳ぎも巧みで長距離を渡る。越冬のため巣穴にこもるのは妊娠した雌だけである。
肉食性で、ワモンアザラシを中心にアゴヒゲアザラシやズキンアザラシを主食とする。鋭い嗅覚で氷下の獲物を探り、呼吸穴で待ち伏せたり氷上の巣穴を掘り崩したりして狩る。脂肪を蓄え、数か月絶食に耐えることもできる。
交尾は3〜6月に海氷上で行われ、受精卵は着床遅延を経て秋に発育を始める。雌は晩秋から初冬に巣穴で通常2頭(1〜4頭)の子を産み、子は約600gで生まれる。子は2年半ほど母と過ごして乳離れし、野生での寿命は25〜30年に及ぶ。
気候変動による海氷の減少が最大の脅威で、アザラシを狩れる期間が短くなり、栄養を蓄える前に上陸を強いられる。海氷後退は人との遭遇も増やす。現在の推定生息数は約26,000頭とされる。