
詳説 / Details
コブハクチョウ
Cygnus olor
- 大きさ / Size
- 開張 2〜2.4 m · 7〜14 kg
- 食性 / Diet
- 草食
- 活動 / Activity
- 昼行性
- 暮らし方 / Sociality
- つがい
- 寿命 / Lifespan
- 数年〜数十年
オレンジ色のくちばしと、その付け根の黒いコブが目を引く大型の白い水鳥。優雅な姿に反して繁殖期はきわめて気が強く、首をS字に曲げ翼を半ば広げて威嚇する。英名「無言の白鳥」とは裏腹に、唸るような声やシューという音を発する。

詳説 / Details
Cygnus olor
オレンジ色のくちばしと、その付け根の黒いコブが目を引く大型の白い水鳥。優雅な姿に反して繁殖期はきわめて気が強く、首をS字に曲げ翼を半ば広げて威嚇する。英名「無言の白鳥」とは裏腹に、唸るような声やシューという音を発する。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
ヨーロッパから中央アジアにかけての旧北区を原産とし、湖沼や流れの緩やかな河川、潟など淡水域を好む。沿岸部や都市の池でも見られ、北米や日本など各地に移入・野生化した個体群がある。
全身が純白で、くちばしはオレンジ色、その付け根に黒い裸出したコブをもつのが和名の由来。翼を広げると200〜240cm、体重は7〜14kgに達する大型種で、オスのコブはメスより大きい。ヒナは灰色や淡褐色の綿羽に包まれ、白い羽は約1年で生えそろう。
昼行性で、ふだんはつがいや家族単位で過ごす。繁殖期はなわばり意識が非常に強く、首を引き翼を半ば立てる威嚇姿勢で侵入者を追い払う。飛翔時には翼が立てる独特の唸るような羽音が遠くまで響く。
長い首を水中に伸ばして沈水植物を採食し、岸辺で草を食むこともある植物食の鳥。水底の泥をさらって根や芽を引き上げる採食行動も見せる。
水辺にヨシや水草を高く積み上げた大きな巣を作り、春に産卵する。一腹は数個から十個ほどで、主にメスが約36日間抱卵する。ヒナは両親に守られ、疲れると親の背に乗って運ばれ、性成熟は3〜4年で迎える。
保全上の懸念は小さいとされるが、移入先では在来生態系への影響が問題視される。イギリスでは中世以来ハクチョウを王家の財産とする伝統が残り、デンマークでは国鳥とされるなど、人との関わりが深い鳥である。