
詳説 / Details
オシドリ
Aix galericulata
- 大きさ / Size
- 41〜49 cm · 430〜690 g
- 食性 / Diet
- 雑食
- 活動 / Activity
- 昼行性
- 暮らし方 / Sociality
- つがい
- 寿命 / Lifespan
- 数年〜数十年
オスの極彩色の羽衣で知られる小型のカモ。橙色の銀杏羽(思羽)を帆のように立て、東アジアの森に囲まれた静かな水辺で暮らす。「おしどり夫婦」の語源としても親しまれる。

詳説 / Details
Aix galericulata
オスの極彩色の羽衣で知られる小型のカモ。橙色の銀杏羽(思羽)を帆のように立て、東アジアの森に囲まれた静かな水辺で暮らす。「おしどり夫婦」の語源としても親しまれる。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
東アジア(ロシア南東部・朝鮮半島・日本・中国)の樹林に囲まれた渓流や湖沼に生息し、開けた水面を避けて水辺の木陰を好む。低地から標高1,500mほどの谷でも繁殖する。日本では中部以北で繁殖し、冬は西日本へ南下する漂鳥で、英国など欧米にも移入定着している。
全長41〜49cm、体重430〜690g。繁殖期のオスは赤い嘴、目の上の白い眉、橙色の頬の飾り羽が際立ち、紫色の胸に白い縦線が走る。最大の特徴は帆のように直立する橙色の銀杏羽。メスは灰褐色に白い眼の輪をもつ地味な装いで、非繁殖期(エクリプス)のオスもメスに似る。
つがいや小さな群れで過ごし、厳冬期には数十〜数百羽が集まることもある。臆病で水辺の木陰に身を隠し、カモには珍しく木の枝に止まったり樹上にねぐらをとったりする。
植物食に偏った雑食で、ドングリやブナの実、種子、水生植物のほか、巻貝・昆虫・小魚も食べる。陸上を歩きながら、また水面で採食し、主に夜明けと夕暮れに餌をとる。
地表から10m以上の大木の樹洞に巣を作り、4〜5月に9〜12個の卵を産む。抱卵はメスのみが担い、期間は28〜30日。孵化した雛は自力で巣から飛び降り、母鳥に導かれて水辺へ向かう。
IUCNでは低危険種だが、日本では多くの都道府県で絶滅危惧種に指定され、山形・鳥取・長崎の県鳥でもある。仲睦まじい夫婦の象徴とされる一方、実際には毎冬パートナーを替えることが知られる。