
詳説 / Details
ラインドシーホース
Hippocampus erectus
- 大きさ / Size
- 8〜19 cm · 5〜20 g
- 食性 / Diet
- 肉食
- 活動 / Activity
- 昼行性
- 暮らし方 / Sociality
- つがい
- 寿命 / Lifespan
- 種や環境により異なる
西大西洋に分布する小型のタツノオトシゴ。直立した姿勢で背びれと胸びれを小刻みにはためかせて泳ぎ、巻きつく尾で海草やサンゴにつかまる。オスが腹部の育児嚢で卵を抱える独特の繁殖で知られる。

詳説 / Details
Hippocampus erectus
西大西洋に分布する小型のタツノオトシゴ。直立した姿勢で背びれと胸びれを小刻みにはためかせて泳ぎ、巻きつく尾で海草やサンゴにつかまる。オスが腹部の育児嚢で卵を抱える独特の繁殖で知られる。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
ケープコッドからベネズエラ、カリブ海にいたる西大西洋の沿岸に生息する。海草藻場やマングローブ、海綿、流れ藻(サルガッスム)の多い浅い海を好み、最深73mほどまで見られる。冬には深場へ移動する季節的な回遊も知られる。
全長は8〜19cm、体重は5〜20gほど。約50枚の骨板が鎧のように体を覆い、首まわりには白い線が走る。黒・灰・褐・緑から橙・赤・黄まで体色は幅広く、環境や気分で変化する。頭頂の冠状突起は個体ごとに異なり、左右の目は別々に動かせる。
昼間に活動するが遊泳は遅く、ひれを毎秒20〜30回もはためかせて直立姿勢を保つ。一夫一妻でつがいをつくり、毎日のように求愛のダンスを交わす。冠状突起を使ってカチッという音を出すこともある。
肉食性で、小型の甲殻類や動物プランクトンを主に食べる。吻を獲物にゆっくり近づけ、瞬間的に吸い込んで捕らえる。成長期には一日に何時間も摂食を続ける。
メスが卵をオスの育児嚢に産みつけ、オスが20〜21日ほど抱卵する。一度に産まれる卵は97〜1,552個と幅があり、孵化した稚魚は体長11mmほど。親と同じ姿で生まれるが、成体まで育つのはごくわずかである。
生息地の喪失や汚染、沿岸開発、観賞用・薬用の採取によって個体数は減少しており、IUCNは危急種(VU)に指定している。ワシントン条約附属書IIに掲載され、国際取引が規制されている。