
詳説 / Details
ファイアサラマンダー
Salamandra salamandra
- 大きさ / Size
- 15〜25 cm · 20〜50 g
- 食性 / Diet
- 肉食
- 活動 / Activity
- 夜行性
- 暮らし方 / Sociality
- 単独
- 寿命 / Lifespan
- 種や環境により異なる
黒い体に鮮やかな黄色(まれに橙や赤)の斑紋を散らした、ヨーロッパでも最大級の有尾類。湿った落葉樹林にすみ、毒腺から強力なアルカロイド毒を分泌することで知られる。

詳説 / Details
Salamandra salamandra
黒い体に鮮やかな黄色(まれに橙や赤)の斑紋を散らした、ヨーロッパでも最大級の有尾類。湿った落葉樹林にすみ、毒腺から強力なアルカロイド毒を分泌することで知られる。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
ヨーロッパ南部・中部・東部に広く分布し、イベリア半島から東はウクライナやルーマニアまで及ぶが、スカンディナビアやイギリスには産しない。標高数百メートルの丘陵から山地の、暗く湿った落葉樹林や混合林の林床を好み、幼生の育つ清らかな小川や池の近くで暮らす。
全長15〜25cm、体重20〜50gほどで、太く短い四肢と円筒形の尾をもつずんぐりした体型。漆黒の地に黄・橙・赤の斑点や縞が個体ごとに変化に富んで広がり、これが捕食者への警戒色となる。
夜間や雨の日に活動する単独性の動物で、日中は倒木や落ち葉、苔むした幹の下に身を潜める。地形をランドマークとして記憶し、視覚を頼りに帰り道をたどる能力が知られる。
肉食性で、ミミズ、ナメクジ、クモ、ムカデ、昆虫など小さな無脊椎動物を捕食する。薄暗い林床でも優れた視力を活かして獲物を探す。
交接は陸上で行われ、メスは体内で発生させた幼生を約8〜9か月後の夜に単独で水辺に産み落とす。一度に平均30匹ほど、多いときは70匹近くを産み、幼生は数週間から数か月かけて変態する。
サマンダリンを主成分とする神経毒を毒腺から噴射して身を守り、飼育下では50年もの長寿記録がある。近年はカエルツボカビの近縁種による感染症と生息地の破壊が脅威となり、地域によっては個体数の激減が報告されている。