
詳説 / Details
メンフクロウ
Tyto alba
- 大きさ / Size
- 開張 80〜95 cm · 250〜700 g
- 食性 / Diet
- 肉食
- 活動 / Activity
- 夜行性
- 暮らし方 / Sociality
- つがい
- 寿命 / Lifespan
- 数年〜数十年
白いハート形の顔盤と漆黒の瞳が際立つ、世界で最も広く分布するフクロウの一種。農地や草原の上を音もなく滑空し、優れた聴覚を頼りに闇の中で小型哺乳類を捕らえる。

詳説 / Details
Tyto alba
白いハート形の顔盤と漆黒の瞳が際立つ、世界で最も広く分布するフクロウの一種。農地や草原の上を音もなく滑空し、優れた聴覚を頼りに闇の中で小型哺乳類を捕らえる。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
南極を除くほぼ全大陸に分布する。農地や草原など開けた土地を好み、点在する林や納屋、廃屋、樹洞を昼間のねぐらや営巣場所として利用する。多くは標高2,000m以下に生息する。
全長33〜39cm、翼開長80〜95cm、体重は250〜700g。頭部と背面は淡い灰色から黄褐色で黒白の細かな斑をもち、下面は白から淡褐色。最大の特徴は白く縁取られた大きなハート形の顔盤で、メスはオスよりやや大きく腹部の斑点が多い傾向がある。
夜行性で、つがいは片方が死なない限り生涯連れ添う一夫一婦。フクロウらしい「ホーホー」とは鳴かず、耳をつんざくような甲高い悲鳴のような声を発し、ヘビのようにシューッと威嚇することもある。羽の特殊な構造により、ほぼ無音で飛ぶ。
肉食で、餌の大半をハタネズミやトガリネズミなどの小型哺乳類が占める。左右非対称に配置された耳がもたらす鋭敏な聴覚で、視覚に頼らず完全な暗闇でも獲物の位置を特定し、地表すれすれを探りながら狩る。
産卵数は平均5個ほど(2〜9個)で、卵は一日おきに産まれる。抱卵期間は約30日。雛は生後9週ごろに巣立ち、その後も約13週まで親に依存する。
げっ歯類を大量に捕食するため農家にとって有益な存在とされ、巣箱の設置で歓迎されることも多い。世界的には広く分布し個体数も多いが、生息地の喪失などで一部の地域や島嶼の亜種は深刻に減少している。