
詳説 / Details
タイセイヨウサケ
Salmo salar
- 大きさ / Size
- 0.5〜1.2 m · 2〜30 kg
- 食性 / Diet
- 肉食
- 活動 / Activity
- 季節変動
- 暮らし方 / Sociality
- ゆるい群れ
- 寿命 / Lifespan
- 種や環境により異なる
川で生まれ、海で大きく育ち、再び生まれた川へ戻って産卵するサケ科の魚。太平洋のサケと違い産卵後も多くは死なず、海へ戻って翌年以降に再び産卵できるのが大きな特徴。

詳説 / Details
Salmo salar
川で生まれ、海で大きく育ち、再び生まれた川へ戻って産卵するサケ科の魚。太平洋のサケと違い産卵後も多くは死なず、海へ戻って翌年以降に再び産卵できるのが大きな特徴。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
北大西洋とそこへ注ぐ河川に広く分布し、ヨーロッパではポルトガル北部からノルウェー、アイスランド、北アメリカではカナダ・ラブラドルからニューイングランドにかけて見られる。降海後は北極圏に近い北大西洋の海域で成長する。
全長はおよそ50~120センチ、体重2~30キロに達する大型魚。海洋期は背が暗い青緑色で体側は銀白色に輝き、頭部から背にかけて黒点が散る。淡水で暮らす稚魚(パー)は体側に赤い斑点をもち、繁殖期の雄はやや赤みや緑みを帯びる。
母川回帰本能をもち、海で数年を過ごした成魚は自分の生まれた川を高い精度で探し当てて遡上する。回遊と産卵は季節に沿って進み、降海や遡上の時期に合わせてゆるやかな群れをつくって移動する。
肉食性で、淡水期の稚魚はカゲロウやトビケラなど水生昆虫の幼虫や小型無脊椎動物を食べる。海洋期にはカラフトシシャモやニシンなどの小魚、アミやオキアミといった甲殻類を活発に捕食して急速に成長する。
秋から初冬にかけて遡上し、雌が砂礫底を尾で掘って産卵床(レッド)をつくり、産んだ卵を砂利で覆う。産卵後の多くは消耗して死ぬが、一部は生き延びて海へ戻り、翌年以降に再び産卵する。
市場に出回るアトランティックサーモンの大半は養殖物で、ノルウェーが世界の養殖生産の半分以上を占める。天然個体群はダム建設や水質汚染、寄生虫の移入などにより各地で減少しており、回復への取り組みが続けられている。