
詳説 / Details
ギンヤンマ
Anax imperator
- 大きさ / Size
- 開張 9〜11 cm · 1〜3 g
- 食性 / Diet
- 肉食
- 活動 / Activity
- 昼行性
- 暮らし方 / Sociality
- 単独
- 寿命 / Lifespan
- 種や環境により異なる
アフリカからヨーロッパ、西・中央アジアにかけて広く分布する大型のトンボ。空色に輝く腹部と背の黒条が雄の目印で、ヨーロッパの多くの地域では最大のトンボとして知られる。幼虫は水中で暮らす貪欲な捕食者。
カタログで見る
詳説 / Details
Anax imperator
アフリカからヨーロッパ、西・中央アジアにかけて広く分布する大型のトンボ。空色に輝く腹部と背の黒条が雄の目印で、ヨーロッパの多くの地域では最大のトンボとして知られる。幼虫は水中で暮らす貪欲な捕食者。
カタログで見る地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
池や水路、流れの緩やかな川など、水草の豊かな淡水域で繁殖する。1990年代以降は分布が北方や高所へ広がり、スカンディナビアやスコットランドでも見られるようになった。
翅を広げた幅はおよそ9〜11cm、体重は1〜3gほどの大型種。雄は鮮やかな空色から青緑色の腹部に診断的な黒い背条をもち、胸部と頭部は黄緑色、複眼は青い。雌はより緑がかった地味な体色で、加齢とともに翅が褐色を帯びる。
水辺を高速で飛び回り、腹部をやや下げて飛ぶ独特の姿勢が見られる。雄はなわばり意識が強く、警戒心が高くて近づきにくい。基本的に単独で活動する。
肉食で、飛びながらチョウや他のトンボ、オタマジャクシなどを捕らえ、小さな獲物は空中で食べる。水中の幼虫もきわめて貪欲な捕食者で、淡水生態系の種構成に影響を与えることがある。
雌は単独で水草(ヒルムシロなど)の組織に卵を産みつける。幼虫は水中で成長したのち水辺の植物などをよじ登り、羽化して成虫となる。
個体数は安定して広く分布する。近年の北方・高所への分布拡大は気候変動と関連づけられている。日本でギンヤンマと呼ばれる近縁種とよく似た、力強い飛翔者である。