
詳説 / Details
コトドリ
Menura novaehollandiae
- 大きさ / Size
- 0.8〜1 m · 0.7〜1.1 kg
- 食性 / Diet
- 雑食
- 活動 / Activity
- 昼行性
- 暮らし方 / Sociality
- 単独
- 寿命 / Lifespan
- 数年〜数十年
オーストラリア東部の森林にすむ世界最大級のスズメ目の鳥で、オスの竪琴形の華麗な尾羽で知られる。他の鳥の声から人工音まで驚くほど精密に模倣する名うてのものまね名人でもある。

詳説 / Details
Menura novaehollandiae
オーストラリア東部の森林にすむ世界最大級のスズメ目の鳥で、オスの竪琴形の華麗な尾羽で知られる。他の鳥の声から人工音まで驚くほど精密に模倣する名うてのものまね名人でもある。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
オーストラリア南東部、ビクトリア州からクイーンズランド州南東部にかけての亜熱帯林・温帯雨林や湿潤な硬葉樹林に生息する。落ち葉の積もった湿った地面を好み、タスマニアには20世紀に移入された個体群が定着している。
体長80~100cm、体重700~1100gで、鳴禽類では最大級。背は暗褐色、腹は灰褐色で、風切羽は赤みを帯びる。オスは最長70cmにもなる尾羽を持ち、外側の竪琴形の羽と銀色の繊細な飾り羽からなる。この立派な尾羽は数年かけて発達する。
地上で暮らし、飛翔は不得手で、生涯ほぼ同じ狭い縄張りで単独で過ごす。オスは縄張り内に土をならした塚を作り、その上で尾羽を頭上に広げて他種の声をまねながら踊る求愛を行う。鳴き声の7~8割が他の鳥などの模倣で、チェーンソーやカメラのシャッター音まで精密に再現する。
雑食性で、主に地中や落ち葉の下のミミズや昆虫などの無脊椎動物、菌類を食べる。強い脚で腐葉土や朽木を後方へかき出し、土をかき返しながら獲物を探し出す。この採食が落ち葉の分解と養分循環を大きく促す。
冬に繁殖し、メスは複数のオスの縄張りにまたがって暮らす。メスが単独で大きなドーム状の巣を作り、通常1個の卵を産んで約7週間抱卵する。育雛もメスのみが担い、巣立ち後も数か月にわたり世話を続ける。
IUCNの評価では低危険種とされ、分布域では普通に見られる。地上性ゆえ自動車との衝突や移入されたアカギツネによる捕食が脅威となる。オーストラリアの10セント硬貨に描かれ、同国を代表する鳥として親しまれている。