
詳説 / Details
オランウータン
Pongo pygmaeus
- 大きさ / Size
- 1〜1.5 m · 30〜100 kg
- 食性 / Diet
- 雑食
- 活動 / Activity
- 昼行性
- 暮らし方 / Sociality
- 単独
- 寿命 / Lifespan
- 30〜40 年(野生)
ボルネオ島の熱帯林だけにすむ赤茶色の大型類人猿。長い腕で枝を渡り歩き、ほぼ一生を樹上で過ごす。大型類人猿のなかでもとりわけ単独性が強く、知能の高さでも知られる。

詳説 / Details
Pongo pygmaeus
ボルネオ島の熱帯林だけにすむ赤茶色の大型類人猿。長い腕で枝を渡り歩き、ほぼ一生を樹上で過ごす。大型類人猿のなかでもとりわけ単独性が強く、知能の高さでも知られる。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
ボルネオ島の固有種で、低地のフタバガキ科の森や泥炭湿地林、二次林に生息する。標高1,500メートルほどまでの熱帯雨林に暮らし、淡水や湿地に近い豊かな森ほど個体数が多い。
体長はおよそ100〜150センチ、体重は30〜100キロに及ぶ。毛は粗く赤茶色で、開くと2メートル近い長い腕をもつ。雄は雌よりはるかに大きく、成熟した雄は脂肪と筋肉でできた頬の張り出し(フランジ)と大きな喉袋を発達させる。
昼間に活動し、一日の大半を採食・休息・移動に費やす。きわめて単独性が高く、安定した社会関係はおもに母親と乳離れ前の子の間に限られる。毎晩、枝を編んで巣をつくり、葉を傘や敷物として使うなど道具を扱う知恵をもつ。
雑食で、果実を中心に葉・樹皮・蜂蜜・鳥の卵・昆虫まで幅広く食べる。採食時間の半分以上を果実が占めることもあり、イチジクやドリアンを好む。硬い果実は棒を使って種子を取り出すこともある。
繁殖に季節はなく、雌は15歳ごろに初産を迎える。妊娠期間は約9か月で、ふつう1頭だけを産む。子は数年にわたり母親にしがみついて育ち、出産間隔は6〜9年と大型類人猿で最も長い。
森林伐採やアブラヤシ農園への転換、密猟、違法なペット取引によって生息地と個体数が激減している。樹上生活に高度に適応した知能の高い類人猿だが、その存続は人間の活動に大きく左右されている。