
詳説 / Details
ヘルベンダー
Cryptobranchus alleganiensis
- 大きさ / Size
- 30〜74 cm · 1.5〜2.5 kg
- 食性 / Diet
- 肉食
- 活動 / Activity
- 夜行性
- 暮らし方 / Sociality
- 単独
- 寿命 / Lifespan
- 種や環境により異なる
北アメリカ東部の冷たく澄んだ渓流にすむ、北米最大の完全水生サンショウウオ。平たい体と体側の波打つ皮膚のひだが特徴で、岩の下に潜んで暮らす。

詳説 / Details
Cryptobranchus alleganiensis
北アメリカ東部の冷たく澄んだ渓流にすむ、北米最大の完全水生サンショウウオ。平たい体と体側の波打つ皮膚のひだが特徴で、岩の下に潜んで暮らす。
地図: Ecoregions 2017 © RESOLVE (CC BY 4.0) · Natural Earth (PD)
ニューヨーク州南部からジョージア州北部、ミズーリ州にかけての、大きな岩が点在する流れの速い清流に生息する。溶存酸素の多い冷たい水を好み、汚染や土砂の堆積に弱い。
全長は30〜74センチ、体重は1.5〜2.5キロに達する大型種。茶色から赤褐色のまだら模様で、体は上下に平たく、首から尾の付け根まで走る波状の皮膚のひだが目立つ。肺ではなく、このひだの毛細血管で水中の酸素を取り込む。目は小さく背側につく。
夜行性で、日没後しばらくと夜明けに最も活発に動く。基本的に単独で暮らし、選んだ岩の下の巣穴を縄張りとして他個体から守る。繁殖期以外はほとんど移動しない。
肉食性で、主にザリガニや小魚を食べるほか、水生昆虫、ミミズ、巻貝、オタマジャクシ、小型のサンショウウオも捕食する。嗅覚に頼り、においをたどって獲物を探す。
繁殖は8〜11月。オスが岩や倒木の下に皿状のくぼみを掘り、メスが150〜500個の卵を産みつける。受精は体外で行われ、オスが新鮮な水を送りながら孵化まで卵を守る。卵は45〜75日で孵化し、幼生は1〜2年で変態、5〜8年で性成熟する。
生息環境の劣化が進み、ダム建設や土砂流入、伐採、鉱山開発が個体群を脅かしている。ツボカビなどの病気や水温上昇による溶存酸素の低下も懸念され、地域によっては大幅な減少が報告されている。清流の健全さを示す指標種でもある。